とんでもないボリューム。ページ数もそうですが、内容が濃いので理解しながら進めると読み終えるまで時間がかかりました。まさにプロダクトマネジメントの全てという名に恥じない書籍でした。
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プロダクトの成功とは?
- 成功には3つの要素が必要
- ビジョン
- ユーザー価値
- 事業収益
PdMの仕事
- 大きく2つの仕事
- プロダクトを育てる
- プロダクトチームを率いる
- プロダクト検討のフェーズ
- Core:ミッションビジョン
- why:なぜやる?誰にやる?
- what:何を作る?
- how:どうやって作る?
- 基本的にはCoreから下に進んでいく
- 一つのフェーズが終わったら、その前のフェーズとの整合性を確認
- プロダクトとしてCoreが決まっていれば、whyからスタートすることも多い
Why
- ターゲティング:バリュープロポジションフレームワークを使用して、ターゲットのゲイン&ペイントプロダクト提供価値をマッピングする
- ポジショニング:STP分析フレームワークを使用して、セグメント&ターゲットに対してプロダクトが競合に対してどのような提供価値の差別化を図るか示す
- インタビューでリリース前に仮説検証:インタビューを通じて、ゲイン&ペイン仮説が本当に存在しているのか?を確認する。存在しなさそうであれば修正してまたインタビューを行う
What
- ペルソナとターゲットの違い
- CS解像度の上がったペルソナでUX仮説を作る→ターゲットにあてはまるか確認を繰り返す
- メンタルモデル(CSが期待する動き)を考える
- ペルソナのメンタルモデルダイアグラムを作り、足りない機能を洗い出す
How
- SLI:サービス指標
- SLO:サービスレベル目標(内部向け)
- SLA:サービスレベル契約(ユーザーに対して保証)
- WTP(Willing To Pay): 払っても良い金額
- ⚪︎円だったら安すぎる(逆に不安)
- ⚪︎円だったら安い
- ⚪︎円だったら高い
- ⚪︎円だったら高すぎる(絶対買わない)
- 上記で高くないと安くないの交差する金額がWTP
ステークホルダーとの調整
- 意思決定の権限整理のためにDACIフレームワークがおすすめ
- Driver:推進者
- Approver:承認者
- Contributor:貢献者
- Informed:報告先
- 上記を検討事項に対してステークホルダーの権限として書く
チームリード
- 他者を率いるために必要なもの
- 信頼:信頼貯金や信頼残高を積み上げる
- 情熱:大切にしている熱い部分を見せる
- 共感:適切なコミュニケーション
- 論理
- 権力・報酬: PdMは持たない
- タックマンモデル:チームビルディングを5フェーズに分けた
- フォーミング(形成期):お互いを知るべし
- ストーミング(混乱期):ビジョンとミッションを話し合うべし
- ノーミング(統一期):とにかくストーミングを中心に過剰なくらいコミュニケーションを取るべし
- パフォーミング(機能期):
- アジャーニング(散会期)
PdMとしてやるべきこと
- PdMは以下のドキュメンテーションをするべき
- ビジョンステートメント:プロダクトを作る目的やなぜつくるのかについてまとめたもの
- 戦略:ビジョン実現のために何の優先度を上げ、何をしないか明らかにしたもの
- コンセプト:戦略に紐づいた、作り上げるプロダクトの姿
- ロードマップ:コンセプト実現をどの順番で行なっていくか表したもの
- 要件:個別の機能要件
プロダクトステージによる振る舞い方
- カスタマーアダプションカーブ
- アーリーアダプタは「価値の新しさ」、アーリーマジョリティは「価値の実益」を見る。一般的にこのギャップを超えられずキャズムに落ちるケースが多い
- アーリーマジョリティを取り込めるかが、グロースステージを生き残れるかの鍵
ビジネス形態による違い
- BtoB
- 営業チームの力が強くなりがちだが、プロダクトマネージャーとして作りたい機能の優先度を検討することが重要
- 母数が少ないので、新機能へのフィードバックにタイムラグがある
- 業界の慣習への深い関心が必要