関連した映画があることでも有名なこの本。マネジメントのバイブルにしている有名人も多いです。とにかく難しい本ですが、理解できるととても力になる本です。
リンク
マネジメントの3つの役割
- ①自らの組織における使命を果たす
- ②働く人たちを生かす
- ③社会問題への貢献
労働の5つの力学
- 生理的な次元。単一作業やスピードが一定のような機械的作業だと生産性が落ちる。
- 心理的な次元。働くことは重荷であると同時に自己実現の手段だから実は必要。
- 社会的な次元。労働は人と社会をつなげる絆。
- 経済的な次元。
- 政治的な次元。誰かが権力を行使する。
これまではこのうちのどれかを唯一のものとしたアプローチばかりだった。
人と労働のマネジメント
最も有名なのはダグラスマクレガーのX理論とY理論。
X理論は、人は怠惰で労働を強制する必要がある理論。
Y理論は、人は成人で労働で自己実現をしようと考える理論。
近年はY理論を使用した心理的支配によるマネジメントが主流。しかしこれはマネジメントだけが正しいという放漫でばかげた仮定。
正しいのは、責任の組織化。権限の組織化はNG。
権限はとにかく分権することが重要。
マネジャーの役割と仕事
- 2つの役割
- ①リソースの総和よりも大きな成果を出す
- ②短期&長期的に必要とされるものを調和させる
凡人に非凡なことを行わせるのが組織の目的
- 天才をあてにしてはいけない
- 凡人から強みを引き出せるか?凡人の弱みを最小限にできるか?が重要
機会に目を向ける組織は満足感に満ちる
問題中心の組織は停滞感しか生まない。
問題ではなく機会に目を向ける。
マネジメントの技能
- 管理手段は7つの要件を満たす必要がある
- ①管理手段は効率的に。管理手段は少ないほど効率的。
- ②管理対象は重要なもののみ。
- ③手段×対象が最適
- ④管理精度×対象が最適
- ⑤管理頻度×対象が最適
- ⑥手段はシンプルに
- ⑦管理は行動に結びつくものだけ
組織構造
- 階層型組織は、下の者の裁量を保護する役割。つまり実は階層型組織は自由を与えるとも考えられる
- 自由型組織は全員がチーム全体の成果に責任を持つ。階層型は自分の裁量の範囲のみ。
- 意思決定は常に可能な限り低いレベル(行動に近いところ)でできるように
- 組織の原則は階層の数を少なくし指揮系統を短くすること
リンク